コロナワクチン接種による、集団免疫が事実上不可能である5つの理由について

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こんにちは。医療者です。

全世界で、コロナワクチンの接種がどんどん進んでいます。日本でも医療従事者から優先的に接種が始まっています。まだの方は、これからワクチンを接種する、しない選択をすることとなります。
コロナワクチンの接種する目的としては、様々な理由があります。

よく集団免疫獲得のために、皆接種する必要がある!

なんて聞いたり、私はこれを理由に接種しろ!!!と勤務先から言われました😢
トドメには、「自分が打たなくても、周りが打ってくれたらかからないとでも思ってる?」と言われる始末😭

まぁ何言われようが、接種する気はみじんもございませんと、丁重にお断りしましたが・・・。
なので、今回は集団免疫を重点に書いていきます。お付き合い下さいませ🙌

 

目 次

1.集団免疫とは
2.集団免疫獲得が困難な5つの理由
3.まとめ

 

 

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1.集団免疫とは

集団免疫とは、感染症に対する社会全体の抵抗力のことをいいます。感染症はヒトからヒトへとうつします。集団免疫が低いと、社会全体でよりヒトからヒトへの感染がおきます。

それをワクチン接種することにより、皆が抵抗力を持つことで、感染の広がりを抑えます。つまり皆で手をつないで社会全体を守ろうとういうのが、集団免疫獲得です。

しかし中には、アレルギーなどで接種できない方もいます。でも、周りのみんなが接種をすることで、感染しにくい状況を作ってあげる。これも集団免疫の醍醐味の1つです。

ならどれくらいの割合が接種すれば、集団免疫獲得のなるのでしょうか?

WHOの見解では70%以上としています。

この話を聞いていたら、接種しないやつは空気読めないやつ?むしろ、接種拒んだ筆者は、よくこんな記事書きながら、拒否したなと・・・。

いやいや、拒否した理由はこれだけではないですよ?(笑)でも、これが背景にあるから、周りが接種することで、自分がかかりにくくなるから、接種しなくても良いの?という発想がうまれるのです。

ですが、今回世界最高レベルの学術雑誌「ネイチャー」から、もう待ってましたと言わんばかりの、論文が出ました。その論文とは・・・。

 

COVID集団免疫がおそらく不可能である5つの理由」

 

ほう・・・。どれどれ・・・。

当たり前ですが、英文・・・。私、英語かなりニガテです。
なんとか翻訳機能駆使しながら、読んだことを次章でまとめます。

 

 

2.集団免疫獲得が困難な5つの理由

 

ネイチャーに掲載された論文の中で、5つの理由は以下の通りです。

1.そもそもワクチンが感染を防ぐか不明
2.ワクチン接種をする時期や、タイミングが統一できない
3.変異ウィルスへの効果があるのかわからない
4.接種しても、ずっと免疫をキープできるとは限らない
5.自粛などの社会的状況を完全に変えることが難しい

1については、前回の有効率についても触れましたが、重症化は確かに有効率95%という、驚異的な数字を出しています。

ですが、これは症状を抑えるという数字であります。ですので、無症状者の陽性者が、ワクチン接種により陽性にならないというのは、わかっていません。というか、検証が難しいです(無症状だからそもそもかかったかもわからないため)。

 

2については、本当に集団免疫を獲得したいならば、よーいドン!で全員に接種する必要があります。でも、日本でも優先順位を決めて、接種している状態ですよね?これは、世界どこも似たような状況です。また、子どもへの治験が終えていないことから、子どもへの接種ができていないことも論文では触れています。

 

3については、変異ウィルスについてです。前回の変異株の解説でも書きましたが、ウィルスは常に変異しています。ですので、現在確認している変異ウィルスや、今後現れる未知なる変異ウィルスに、ワクチンが有効かはわかっていません。

それに対応したワクチンを開発しても、それを製造、発注、接種するまでに、また多くの時間がかかります。

 

4については、今接種したワクチンは、まだ長期的な評価ができていないため、その効果がいつまで続くか。なんて、誰にもわからないのです。

これは、2の接種タイミングのズレに大きく繋がります。最初の接種した方と、最後で接種した方の間が長いと、最後接種したタイミングで、最初の方から効果がきれているかもしれません。

そうすると、結局集団での免疫獲得になってませんよね。私は、この4番が最大の壁になると思っています。

 

5については、ワクチン接種により、「俺は無敵だ!」と元の生活に戻ることを懸念しています。これは1のワクチンを接種することは、感染しないわけではないに繋がります。

ワクチン接種後、自粛解除により、接種していない方や感染者と遭遇すると感染するリスクは上がります。その遭遇する数が多いければ多いほど、リスクは上がりますよね。

なら、今の新しい生活様式を人類は受け入れ、今後ずっと生きていけるか。それは、難しいですし、絶対嫌です(個人的な感想)。

ですので、社会状況を変えられないことから、そのリスクを抑えることは難しいとしています。

 

以上の5つの理由を簡単にまとめますと

ワクチン接種のタイミングにずれがあり、一斉接種ができない、子どもも接種できない。

順々に接種しても、最初と最後で接種する時間がかかる。その間に、最初に接種したヒトの効果が切れているかも。
また、最初に接種した方は、多くの接種していないヒトに会う。中には感染したヒトとも出会う。

ワクチン接種で完璧に防げれば、そんなことお構いなしだが、実際に感染しないわけではない。
更に変異ウィルスもでてきて、効果はなぞ。

なら、接種した方も、接種しない方も、一生自粛生活をしたらよい。
いや無理です。

なら、集団免疫獲得は夢のまた夢の話ですね。

以上のことから、ワクチン接種により集団免疫を獲得するのは不可能としているのです。

 

3.まとめ

 

医療従事者の方のワクチン接種の理由をみていると、集団免疫獲得のためというのをよく見ます。
また、悩んでいるけどもそういわれたら、医療現場で働く者として、接種しなくてはと思う方も多いと思います。

ワクチン接種はあくまでも自由です。ですので、私は接種する方を否定しません。
そして、接種しない主張も守られるべきです。

私も医療従事者なので、医療に関わるスタッフであるのに、接種を断るというのは物凄い勇気がいることは、よくわかります。
私も集団免疫獲得のために接種しろ、患者を感染させたらどうするの?、周りが接種するから、自分は接種しなくても安全だと思っているのではないの?
こんな圧力をかけられてきました。

ですが、接種するのは貴方の体です。何かあってからでは遅いのです。

今回のネイチャーの論文は、集団免疫獲得のための接種を否定する、大きな存在になると思います。

今回の論文がきっかけで少しでも、同調圧力に悩まれている方が救われたらと願っています。

 

 

※この論文の英訳や解釈を、間違えている部分があるかもしれません。ありましたら、ご連絡お願い致します。

ネイチャー論文
「新型コロナウィルス集団免がおそらく不可能である5つの理由」

https://www.nature.com/articles/d41586-021-00728-2

 

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