子どものマスク着用による弊害について~口呼吸編~
こんにちは。医療者です。
今回は、前回のブログでも紹介しましたが、子どものマスク着用での弊害の中に、口呼吸といういうものがあります。
口で呼吸するだけで、何か悪いの?と思う方多いと思います。
私も最初はそう思ってましたが、調べるうちにかなり弊害があることに気付きました。やはり、子どもへのマスク着用については賛成できません。
それを今回紹介していきたいと思います。
前回のブログを見られていないかたは、URL貼っておくので、よかったらそちらもお読み頂けたらと思います。
1.口呼吸について
そもそも口呼吸とはどういうことでしょうか。口で呼吸するのは当たり前と思っている方もいるかもしれませんが、人間の基本の呼吸は「鼻呼吸」です。
鼻呼吸をすることで、鼻の粘膜や鼻毛がフィルターの役割をして、ウィルスだったり、ゴミなどを直接体内に入るのを防いでくれます。
しかし、最近の新型コロナウィルスへの感染対策として、常時マスクをすることが増えています。しかし、このマスクが口呼吸に大きくかかわっています。
では何故、マスクをすることで口呼吸になるのでしょうか?
理由は単純です。
苦しいからです。
大人でも1日の呼吸回数は、2万回と言われています。子どもだと、1日約3万回です。それをマスクしながら呼吸するのですから、苦しいのは想像できますね。
では、これを読まれている方が口呼吸かどうか、セルフチェックをしてみましょう。
①口が乾いて荒れやすい。
②朝起きたときに、喉がヒリヒリする。
③舌を上あごに当てて「コン、コン」と音が出せない。
④食べる時に、「くちゃくちゃ」と音を立てる。
⑤意識しないでいると口が開いている。
⑥唇を閉じようとすると、顎に力が入り梅干しみたいな顎になる。
1つでも当てはまるかたは、口呼吸が慢性化(知らず知らずに当たり前になっていること)している可能性が高いそうです。
大人でも口呼吸による弊害はたくさんあります。しかし、子どもへの口呼吸による弊害は想像をはるかに超えるものがあります。
それを第2章で詳しく書きたいと思います(大人の方にも同じように起きることなので、お子さんがいない方もお読み頂けたらと思います)。
2.子どもの口呼吸の危険性について
口呼吸による弊害は大きく4つあります。
①虫歯や歯肉炎になりやすい。口臭の原因にも・・・
②顎の発育が悪くなる
③歯並びが悪くなる
④風邪やアレルギーになりやすい
1つずつ解説します。
①虫歯や歯肉炎になりやすい。口臭の原因にも・・・
口の中には「唾液」というものがあり、それが口の中の細菌を攻撃したり、汚れを洗い流したりします。
これが口呼吸だと、乾燥しやすく唾液がうまくでてこないことになります。
すると、唾液によって細菌や汚れが洗いながしていたものが、洗い流せないことで、虫歯などの原因菌が繁殖し放題となります。
これが口臭の原因にもなります。子どもも例外ではありません。
小さな子どもは唾液の分泌量が多く、よだれかけをかけている子よく見ますよね。あれは、そのような菌やウィルスから守るために出ているのです。
②顎の発育が悪くなる
口呼吸の子どもは、常に口が開いています(ぽかんとした口)。
口が開いている状態が続くと、顔や口、顎周囲の筋肉が落ちます。口呼吸をすることで、噛むないで飲み込むことも多くなります。また、その周囲の骨格の発育にも大きく影響します。
そして、その影響から顔が長くなります。口呼吸になるだけで、顎の発育が悪くなり、顔までも変形します。
恐ろしすぎます、口呼吸・・・
③歯並びが悪くなる
顎の発育が悪くなると、おのずと歯並びにも影響が出てきます。理由は、噛む力が歯並びには大きく影響しているからです。
そして歯並び以外の影響として、出っ歯や受け口の原因になります。
さらに、上下の嚙み合わせも悪くなります。噛むことで、脳も活性化します。脳の刺激は成長において大切です。また、集中力や記憶力も高まります。
④風邪やアレルギーになりやすい
本来、鼻でカットされるウィルス等が、口呼吸により直接体に入ります。そしてそれが、直接リンパ組織というところに触れます。
このリンパ組織というのが非常に大切で、ドイツの解剖学者ハインリンヒ博士は「全ての病的現象は、このリンパ組織の感染に始まる」と言っています。
それくらい、リンパ組織の感染は体に大きなストレスを与えます。
つまり、このリンパ組織をいかに感染させないかに全てがかかっていると言っても過言ではありません。
そのための体を守る仕組みとして、人間がおこなっているのが鼻呼吸なのです。口呼吸がいかに、生理的な行為ではないかがわかります。
その他にも、下唇が出て厚ぼったい。
左右の目の大きさが違ったり、目の周りがむくみやすくなるようなことが起きるそうです(顔の筋肉が使われないことによる)。
これらがマスクが原因で、お子さんが口呼吸になるとしたら・・・
この弊害を親御さんは必ず理解してください。そして、これは大人の方にも該当するので、十分に気をつけてください。
3.口呼吸を治すには
お子さんの口呼吸のサインとして多いのが、唇をなめる。
口臭、寝ているときに口が開いているです。起きている時に開いていても寝ている時は閉じるそうで、寝ている時に開いている子は、要注意です。
口呼吸を治すコツは、まずは原因を考えることです。
マスクが原因ならば、すぐにマスクを外しましょう。
それでも改善が見られない場合や、普段からマスクをしていないのに、口呼吸になっている場合は、耳鼻咽喉科や小児歯科を受診しましょう。
鼻がつまっていることが原因であったり、色々と原因があるそうです。そこは専門家の意見を是非参考にしてください。
また、子どもの努力だけではどうしようもできないことなので、「この子は何回言っても、ぽーと口開けるのやめなくて・・・」と子どもを責めないでください。
なかなか本人の努力だけでは治せないものなので、ゆっくり専門家の先生と治療していきましょう。
4.まとめ
口呼吸について、何故口呼吸になるのかから、それで起こる弊害についてまとめましたが、いかかでしたでしょうか?
お子さんのためと思いつけさせているマスク。
学校に通う際、周りの目や、学校側から言われるからつけているマスク。
どちらも気持ちは凄いわかります。大事なお子さんを守りたい。マスクをしないことでいじめられないか、学校に行かなくなってしまったら、トラブルを避けたい・・・
ですが、そのマスクにより口呼吸になり、身体への弊害、将来の成長や見た目に大きく影響することを知って頂きたいです。
口呼吸による弊害により、顔にコンプレックスを持つことも考えられます。そうなってしまってからでは遅いのです。
マスクでは大切な人は守れません。むしろ大切な我が子を苦しめることになります。
そうなる前に、今一度このブログを通して、未来ある子どもたちのために、今後何が必要なのか、今私たちができることを考えていきましょう。
口呼吸はどうしてダメなの?
https://musee-whitening.com/column/article/9
育てを考える
https://kidsna.com/magazine/health-health-problem-201208-11528
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません