コロナウイルスは、子どもにとって脅威なのかって話
どうも、医療者です。
オミクロン株の登場により、各地で過去最多の陽性者数を連日記録。
ほとんどの都道府県に、まん延防止が発令されています。
その中で、最近得によく聞くニュースが
「ワクチン未接種の子どもに感染急拡大!」
「飲食店への対応ではなく、学校や保育への対応が必要!」
「子どもの感染に歯止め効かず」
と、子どもに対する危険性を報道しています。
しかしです。果たして、感染拡大と危険は「イコール」なのでしょうか。
オミクロン株は弱毒化したという報告が多く、元々重症化しにくいコロナウイルスは、変異をした所で脅威になるのでしょうか?
結論を最初に書きますと
「健康児の子どもにとって、コロナウイルス(オミクロン株も含め)は脅威ではない」です。
それでは、その理由を書いていきたいと思います。
1.そもそも子どもにとってコロナウイルスは脅威ではない
まずは、2年間のコロナウイルス陽性者数の累積を年齢別のグラフです。
図1 陽性者数(累積)年齢別
まず子どもの年齢を、10代から10歳未満と考えます。
多いと報告されてますが、そもそも10代の陽性者数は50代と同じくらい。10歳未満だと60代と同じくらいの陽性者数なのです。
多いのは、20代から40代であり、そもそも子どもはメディアで多いというほど多くはないということです。
では、これがオミクロン株の流行でどう変わるのでしょうか。
図2 週別の年齢別陽性者数
これはあくまでも、オミクロン株に置き換わっている状況として考えた場合ですが、確かに子どもの陽性者数は増えています。
どの年代でも増えていることから、感染力というのは確かに従来よりも高いと言えそうです。
ほら、やっぱりオミクロン株は子どもにとっても脅威ではないか!と言われそうですが、それは違います。
では、なにが違うというのでしょうか。
それは
「感染力したからといって、重症化するわけではない」ということです。
もっというと、感染力と毒性はイコールではないということです。
では、何故ここまでコロナウイルスは老若男女問わず恐ろしいという勘違いが生まれたのか。それは、メディアによる負の情報ばかりが報道されていることだと思います。
毎日これだけの陽性者が出てますが、重症者よりも遥かに多くの方が回復され、現在は元気に過ごしています!というハッピーニュースよりも
毎日これだけの陽性者が出て、重症者も増え続け、死亡者もでています!とバッドニュースを報道する方が、インパクトもあり人の記憶にも残りやすいのです。
その方が視聴率を稼げるのです。
少し話がそれましたが、その重症化と死亡について、次の章で話したいと思います。
2.感染力と重症化と死亡についての話
まずは、この写真をみて頂きたいと思います。
図3 年齢別 重症化数
見ての通りですが、10代は色すらついてません。10歳未満についても1人のみです。
また、さきほどの図1と見比べると、形が逆転しているのがわかると思います。
つまり、このグラフから次のことがわかります。
・陽性者数が多いからといって、必ずしも重症者が多いとは限らない。
・年齢が高くなるほど、重症化リスクが上がる。
では、死亡となるとどうでしょうか。
図4 年齢別 死亡者数
さきほど述べた傾向が、より強くでた形となりました。もはや10代おろか、20代でもほとんど死んでいないのです。
オミクロン株は、従来株に比べ重症化しにくいと言われており、更に落ち着く形となるでしょう。
ちなみに、最近の重症者数の推移をグラフで表すと
図5 最近の重症者 推移
過去最多の陽性者数を連日記録しながらも、第5波の半分にも満たないのです。
つまり、子どもの陽性者数は多いものの、元々重症化しにくく、死亡に至るケースも稀なコロナウイルスは子どもにとって、脅威でもなんでもないのです。
それどころか、オミクロン株に置き換わることで、更にその危険性は下がると言えます。
これが、感染力と毒性は決してイコールではないということです。
3.なら子どもはどのようにして、コロナ対策をすればよいのか
答えは、意識して何もしないことです。
・しっかりと睡眠時間を確保してあげる。
・栄養をしっかりとらせる。
・元気に遊ぶ。
・ストレスを溜めさせない。
・体調が悪いなら、しっかり休ませる。
従来通りで十分なのです。
そこにマスクも必要ありません(風邪の症状がある場合は、飛沫が直接かからない工夫は必要)。
コロナワクチンも必要ありません。
むしろ、マスクを長期的にすることで弊害があることを懸念されている先生はたくさんいます。
子どもはある程度、感染させないと免疫力がつかないことで、コロナではない様々な病気にかかりやすくなります。
病気はコロナウイルスだけではありません。
子どもにとって、脅威となる病気はたくさんあります。
過剰な対策は、むしろ子どもの成長への弊害、その他の病気になるリスクを上げていると理解してください。
マスクについては、過去のブログでも載せていますので、まだ読まれてない方はちょっとした空き時間にも読んで頂けたらと思います。
https://iryousya.com/2021/03/31/post-292/
4.まとめ
現在、毎日のように学校でのクラスター発生のニュースや、それによる学級閉鎖などをよく聞きます。
そして、教育現場では過剰な対策ばかりが進み、部活動の禁止、学校で常にマスク、給食は黙食、対面授業中止など、子どもたちの子どものときでしか経験できない貴重な時間が平気で奪われています。
私はテレビの放送で、ある小学生がこんなことを言っていたことが、今でも印象深く残っています。
「今日の校内放送は楽しかったです。黙食なので、楽しくても笑うことはできませんが、ありがとうございました」
今の小学生は笑うことすらも許されていないのです。これを異常だと思わない方なんているのでしょうか?
これを「当たり前」とか「今のご時世だから仕方ない」と思われる方は、本当に何が当たり前なのか、今一度考え直してみてはいかでしょうか?
最後に一言。
感染する、させる(故意ではない)って、そんなに悪いことなのでしょうか?
生きていたら、感染しますし、しらないうちに誰かにうつします。
生きている以上、それこそ当たり前のことではないでしょうか?
コロナウイルスで子ども達は苦しんではいません。苦しめているのは、過剰な反応、対策を押し付けている、我々大人たちなのです。
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