逃れられないPCR検査~事実上の強制検査~
どうも、医療者です。
今回、当院のスタッフにコロナ陽性者が出て、私も検査対象に・・・。
検査対象になったことで、初めて知ることがありました。
それは・・・
「検査は事実上の強制検査だということ」
今回の実体験を時系列でブログで説明したいと思います。
*これは、私の体験談なので全てに当てはまるわけではありません。
ことの始まり・・・
朝のカンファでそれは告げられる。
病「当院のスタッフでコロナ陽性者がでました。なので全員検査します」
ついに来たか・・・と思った。めんどくさいと憂鬱な展開。
私「それはいつするのですか?今ですか?」
病「タイミングはまた連絡します」
そのまま、検査することなく通常の業務へ。何事もなく、午前の業務を終える。
病「昼休憩が終わり次第、抗原検査を行います」
え?普通に業務したのに?と思いながら、謎のタイミングでの検査。
私「スタッフ全員検査するのですか?」
病「そうです。誰が感染しているかわからないので」
私「○○さんは、感染発覚した前の日、普通に業務してましたが、患者は検査しないのですか?感染して一番重症化リスクあるのは患者では?施設に帰る人もいますし、そこで感染が広がることも問題では?」
病「患者はしません」
私「感染抑制のための検査なら、患者もすべきでしょ?」
病「とりあえず、スタッフ全員にしかしません」
こうなったら聞く耳もたず。なんのための検査なのかと思い、抗原検査へ。
抗原検査を受ける
そもそも断れた検査なのに、何故抗原検査を受けたのかと言うと、陽性だろうが陰性だろうが拒否すれば休む時間は同じだと思ったのが1つ。
もう1つは、結果は5分ほどで出るのに対して、検査結果が出るまで自由が無くなるPCR検査とは違うと考えたからである。
検査室に行くと、さっきまでマスクしかしていなかったスタッフが、完全防護服でお出迎え。
病「医療者くんは、ワクチン接種していないから、どうだろうね~」
私「どうだろうと言うのはなんですか?接種しても感染している人は世の中沢山いるでしょ。ちなみに、今回陽性出た○○さんも3回接種してますよね?」
病「いや~もし陽性出て重症化したら怖くない?」
私「あのー、コロナウイルスでの死亡者の平均年齢ご存知です?」
病「まぁ陰性だったらいいね!」
コロナ禍になって2年以上。現役の医療従事者ですらこの程度の知識しかないのかと、改めて思い知らさせる・・・。
そして、鼻の粘膜をゴリゴリされて抗原検査終了(めちゃくちゃ痛かった・・・)。
5分後、無事陰性を告げられるのであった。
まさかのPCR検査!?
結局、検査した全スタッフは陰性だった。
これでこの騒ぎも終わりかと思えば、衝撃の一言が伝えられる。
病「全員陰性でした。良かったです。でも念には念をということで、今からPCR検査します」
私「抗原陰性だったのに!?陰性確認できたのだから、更にあぶりだすような検査は必要ないでしょ」
周りのスタッフも同じことを考えていた。実際にPCR検査となれば、検査が出るのは明日か明後日。それまでは家族は疑いの濃厚接触者扱い。仕事にも支障がでる家庭もある。
即日で結果の出る抗原検査とは、話が全く違うのだ。
私「こんな対応は、よその病院でもしているのですか?」
病「今回、こんな院内で検査したことないから、わかんない」
わかんないってなんですか・・・。そのために巻き込まれているスタッフ・・・。
私「そんな理由で、抗原陰性なのにわざわざPCR検査したくないんですが」
病「んー。検査受けるか受けないかは任意だけど、休んでもらうしかなくなるけど」
私「え?抗原陰性確認しましたよね?それでPCR検査受けないと出勤停止っておかしくないですか?」
病「でもPCR検査で確認できてないからねー。」
私「ならさっきのはなんのための検査なんですか?」
病「あれは、検査結果がすぐわかるから、とりあえず陽性者がいないかを確認したかっただけです」
そして次の一言で、このPCR検査は逃れることのできない、事実上の強制検査であることを理解する。
病「検査するかしないかは、医療者くんが決めてもらってかまわないけど、とりあえず受けなかったら休んでもらいます。それで休みになると感染疑いになるから、家族にも迷惑かかることになるよ?なら検査受けて、陰性確認したら良いと思わない?」
濃厚接触者(家族)は、検査をさせるための人質なんだと思った。
検査を拒否すれば、疑いになる。そうなると家族は感染疑いの濃厚接触者。
それを伝えると家族の職場などはどういう対応をとるか。きっと休みなさいと言うだろう。
個人の問題だけでは済まない話になる。
これが検査の闇だと感じた。
そして、私は望まない検査を受けた。
検査後・・・
私は、勤務帰りに陽性者となった○○さんのところに、食べ物と飲み物を持って行った。
そこで、当日の様子を聞けた。
体調不良は、腹痛と下痢だった。前日にいけるかなーと思った物がどうやらダメだったらしい。
熱もあり、病院に体調不良で休みたいと告げると、病院一度診察に来いと言われた。
そこで待ち受けていたのは、PCR検査だった。
○○さんは、この体調不良の原因もわかっていたし、コロナ特有の症状は全くないのに検査する必要があるのかと聞いた。
それに、仮に陽性となったら周りに迷惑かけることになるし、何言われるかもわからないから、不要な検査は受けたくないと訴えた。
だが、病院はそれを許すことなく、検査しなかったら疑いで休んでもらうことになるけど?としか言われなかったと・・・。
圧力がすさまじく、逃れられるような雰囲気ではなかったと話してくれた。
スタッフにしか検査はしない。重症化リスクの高い患者には検査しない。帰った先での施設でのクラスターも考えられるのにそれでもしない。本人の訴えも圧力で検査をさせる。
そこで分かった。
検査で感染抑制を目指すのではなく、とりあえず検査をさせることが目的だったのだろう。
今日、検査結果は陰性であったと連絡があった。
私は今まで、望まない検査は断ればいいのにと思ってた。
しかし、現実は濃厚接触者という言葉を使い、検査拒否ができないようにしていたのである。
任意である検査は、事実上の強制検査だった。
世界が緩和対策を進める中、日本はいつまでこんなことを行う気なのか。
コロナ禍だからという言葉1つで、失われる自由や時間、人権ですら簡単に奪われる。
これはあくまでも私の体験談だが、このブログを読んで少しでも多くの方が、今の状況はちょっとおかしいのかな?と疑問を抱いてくれたらと思う。
それがこのコロナ禍に終止符を打つための近道だと信じて。
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